sohいう話

自由気ままに好きことを長く書きます

ザ・クリエイター/創造者

 

どうも、sohです。

 

今月は「インプット期」で、芸術(特に映画)に多く触れるようにする強化月間みたいのが個人的に定期で来ます。

故に、観た本数や映画館に足労した回数が他の月に比べ多い。それがうれしい!たのしい!大好き!ってな感じです。

 

基本、映画の感想みたいのは得意じゃないんですが自分の中で整理するためにブログにしようと思います。「敢えて」やることに躊躇しない。

 

そして観てきた作品は「ザ・クリエイター/創造者」です。

f:id:soh0806:20231024182407j:image

監督はギャレス・エドワーズ

「最後のジェダイ」「ローグ・ワン」など最近のスターウォーズシリーズを手掛けています。自身がデビューする前から温めていたオリジナルストーリーがSF超大作として実現する形になりました。

 

公開前からちょこちょこ情報は見かけていて気になっていました。ただ、自分の好きなSF観がありこだわりというかディテールがあるのですが、予告やあらすじから面白そうな「近未来」に思えたのでより楽しみにしていました。

 

最初に結論から述べると「面白かった!!!!!」

感想を云々より、まずこの気持ちを伝えたい。何が面白かったかはこれから拙く書きますが、この映画が出来上がるまでに関わった全ての人にリスペクトを込めて言わせてください。

 

舞台は現在から約半世紀ほど未来の地球。

AI技術が人間の生活や存在に対等してくるほどまで発達した世界で、ある日AIの誤操作による核爆発が発生する。その事件から人類とAIの争いが激化していき、"AIの創造者=ニルマータ"が作り出した新たな兵器を破壊するため、元特殊部隊の主人公ジョシュアが任務に勤めるところから展開していくあらすじ。(出来るだけ控えますが、ネタバレは避けられないのでご了承ください)

 

感想を述べるにあたって、冒頭にある自分のSF観について少し説明します。お付き合いください。SFのなかでも"近未来"が好きで、作品だと「攻殻機動隊」が一番好きなんです。サイバーパンクと言われたりしますが、現実と未来(理想)のバランスが絶妙で、宇宙戦争や車が空を飛ぶような部分がサイエンス・フィクションなのにある意味夢が無い現実性が大好きというか。

f:id:soh0806:20231024192825j:image

冒頭に出てくる説明文なのですが全てですね(笑)

自分なりに分かりやすく伝えると、技術はメキメキと高度に発達してほとんどがAIや科学技術に依存しているんだけど、人間の根本にある「営み」みたいなものは機械が勝ることはない。

故に、私はこれを基準にSF映画を観るので(ある程度好みに沿って選びますが)自分の感覚とどう違うかなというのをいつも楽しんでいます。

攻殻機動隊のブログも書いてるのでよかったら是非。

 

この映画でのAIは「人間の生活を手助けする/寄り添う」存在に思えました。技術が発達すれば軍や警察を初めとする「武力」に利用されることが考えられます。ですが、観ていると特殊部隊として現れるアンドロイドも武装に特化しているよりもよりノーマルな人間に近い造りだったり、パワードスーツのような兵器が登場しなかったので「(人型でない)兵器」以外の利用においてAIは優しい印象で、どちらかといえば介護や生活補助などの目的が強い世界のかなぁとか。作中で渡辺謙が演じるハルンも「(元来)AI側は人間に敵対していない」というニュアンスの台詞があったので、そもそもAIと人間の立場がハッキリしています。その分、AIの「個性」みたいなものは他よりも強い印象です。より人間と近い生活を送っている為に人間を学習して、個体にデータを落とし込む。いわゆる「営み」の理解度が高いと言いますか。人間から多くを学ぶことでAIの存在(平穏)は望みますが、人間と敵対することを皆が望んでいるわけでもない。だからニューアジア(作中に登場するアジア圏)の片田舎にいるAIは現代に執着していませんし、農業などをしています。

ここで監督の設定や細かい好み/ディテールが分かるのは面白いです。どう自分のSFを思い描いているのか。

 

個人的にですが、「AIが人間に勝る」ことは無いと思っています。人間が利用するために造られていることがまず一点ですが、反乱や暴走の仮定するとそもそも人間に対してそれが起こり得る学習能力を搭載しないと思います。また、余談ですが将棋の藤井聡太氏はAIが分析した最適手を選ばずに勝利して話題になったりしますが、勝負師に限らず職人など人間にしかない「感覚」を取得することは無理だと思います。学習から情報を元に真似や理解することは出来ても、そのものから"芽生える"ことは単純に機械だから無い。AIがそれを手にした段階は人類は滅亡に限りなく近い。かなり思想強い感じになってしまいましたが(笑)、そういう点でもこの作品を通してAIの立ち位置は好きでした。

 

また、半世紀が経ったとしても世界に変化が無い、諸外国の格差やパワーバランスは時間じゃ解決しない根深いものなのだなとか。核爆発が起きた場所はアメリカのロサンゼルスなのですが、当初の報道では「AIによる誤操作」でした。しかし、事実は「人間による誤操作」で人間によるミスを機械であるAIに擦りつけていました。人間よりよっぽどミスが少ないのに。イラク戦争などに似ていて、傲慢さや印象操作やシンプルに隠蔽とか絶えない。それ以外にもニューアジアという作中のアジア圏では逆にAIとの共存や推進に好意的です。未だに海外におけるイメージがあるのかもしれませんが、ディストピアでありながらも経済や文明の市場として重要な拠点で故に犯罪なども共存する感じのアジア。中国が起点な雰囲気。作品もAI反対の米国vsAI賛成のアジアという戦争構図です。これ以上のことはいろいろと怖いので控えますが、そういった背景感も好みです。

 

そして、作品の肝になる「共存」と「決断」

ニルマータが創り出した「人類を滅ぼす兵器」である少女のAI アルフィー。彼女が人間とAIの架け橋になるキーパーソンですが、いかにも子どもなんですよね。まるで人間の子どもかのように。それはニルマータが意図して造ったのか、今までに無いAIである能力の高さなのか、はたまたその両方か。それぐらい純粋で罪のない存在ですが、彼女が最重要人物である対比が胸打たれる場面が多かったです。彼女は全ての機械に司るような能力を持っています。合掌して祈るだけで電源のオン/オフを操作出来たり、ニルマータが造ったということでAIたちから絶大な尊敬を受けています。そんな彼女がジョシュアという人間と自身も含めAIという機械を未熟ながら理解して行動しようとします。いわばハーフですよね、だからこそ架け橋になる存在として描ける。彼女から「共存」を考えさせられる。

そして、主人公のジョシュア。彼は過去にニルマータの暗殺を目的とした潜入捜査をしますが、あと一歩のところで捜査がバレてしまいます。潜入していた組織にいる女性・マヤと恋仲になり子どもも授かります。しかし、捜査がバレてしまったタイミングでマヤにも気付かれ、裏切られた思いで船に乗り逃げられてしまいます。ですが、その船はすぐさま米国の爆撃にあい、目の前で最愛の妻と子どもを亡くします。それからは軍を離れ孤独に暮らしていました。しかし、ある日マヤがまだ生きているという情報とともにアルフィーの破壊を目的とした作戦を軍から命令されます。ですが、そこでアルフィーと出会い、真実を知り、最終的にジョシュアは決断します。人間として、父親として。その決断は現代社会においてもヒントになります。様々な問題が世界的にあるなかで、「自分はどうするか」という「決断」のメッセージを感じました。

 

その他でいうと、車が空を飛んでいないのは好感が持てたり、劇中歌と世界観のアンバランスさが絶妙なカオスを感じて良かったり、顔だけで人間が感じられれば自然と慣れちゃうのかなとか、アンドロイドを作る工程を担うのはやっぱり人間なんだとか、ゲームボーイのカセットみたいのにデータ移して死んだ個体の情報を見たりしてたけど描写がないだけで電脳化みたいのは普及してんのかなとか、見ていてとってもワクワクしました。

それに、展開が「ゲームシナリオ」みたい。

話もチャプター分けされてて、展開の速さもゲームをプレイしているような没入感に近かった。だから感情移入しやすのかなぁとかとかとか。

 

 

てなわけで、観た人と意見交換したい気持ちですが、一旦私の外部記憶として書きたいことは書いたので良しとします。ブログもこれで終わります。唐突に終わります、すんません。

 

バーイ、センキュー!🙋‍♂️

白田信幸は凄いんだな。

 

御年23歳。

(初めて「御年」の間違った使い方をしましたが)

 

まだ年齢的に全然若いのは承知だが、それでも個人的な衰えを感じるときがある。

最近浮き彫りになってきたのが「食」への衰えである。

 

今まで幾度となく人生の先輩たちに「脂っこいものは選ばなくなった」とか「カルビは食べられない」など「食の衰え自伝」を聞いてきた。

 

その度に私は、

「んなわけ、"衰えた"を盾に戦争放棄しただけだろ。俺は絶対ジジイになっても次郎食べてる男でありたいし、それが男だ。食は戦いなんだよ。」

と、"人生の先輩"を突き放していたがようやくその気持ちが分かってきた。やはり年の功は存在して、先輩は先輩である。

 

数年前は飲食店で大盛りは当たり前だし、はち切れるほど食べても数時間したら腹が減ってた。

しかし最近は自分の注文した量に後悔することが増えたのだ。それがなんとも言えず切ない。

 

「数年前はこんな不安感を抱いて料理を待ってなかったよな....」

本当にそうである。食べられるのが当たり前。料理が運ばれて来るのが楽しみで、来たらすかさずがっついていた。食べ切れるかどうかの心配などするわけがない。

 

だが、今はどうだ?

自分が注文した量に自信が持てず、不安になるときがある。頭では分かっていても、心で食べようとするから量の辻褄が合わなくなる。

ただ大事にしたいのは心の中にいる、口の周りにソースとかつけながらいっぱい頬張っちゃう"ビックボーイ"みたいなやつ。リトル・ビックボーイがいるわけ(デカいのか小さいのかどっちやねん)

そいつの為に食べてるわけで、「あっ、すみません。うち腹八分までで、もう閉めちゃうんです。ごめんなさ〜い」なんて時短営業胃袋に育てた覚えはないんですよ。

 

しかしながら事実、学生時代などに比べて満足度が低くなっている気がする。

自信がないから「まあ、食べ切れるだろう」とぼやかして、そのせいでいざ食べると後悔する。

「あっぶね...ギリギリだったな(ウップ)」の頻度が格段に上がった。

初次郎なのに全マシトッピングを注文した客の中盤で食の異空間へと飛ばされた"あの顔"。思い出すだけで背筋が凍る恐怖。重なって、フードロスなども世界中で問題視されるようになってきている現代において、自信が無いのに綱渡りのような食事をするのは時代遅れなのではないかと。

 

それと同時に「ギリギリだったけど食べられた」という成功体験の積み重ねがより脳をバグらせココロオドラせてしまっている。

 

Real Face

ギリギリでいつも生きていたいから。

 

ギリギリ完食出来ない量を注文して自分に分からせてやればいいのかと思うときもあるが、アスファルトを蹴り飛ばす赤西仁に一蹴される。

 

それ故に調子の乗って食べてしまう。

具体的な天敵は、「半ライス」「餃子」「大盛り無料」「なんか注文しちゃった唐揚げ」etc.

要するにコイツらのせいで不安になり、そしてどこまでも高みに連れて行くのだ。

 

食べ残す夜を知らないっ♪

食べ残す夜は気に入らないっ♪

食べ残す夜が気に入らないよ〜

「食ループ」

 

嫌いでも流れてきちゃうよ。だって、気に入らないもん。食べられない自分なんてさ。でもこれからどんどん衰えは加速していくだろうなという悲しみと抗わなければいけなくなった事実は辛い。

 

ということで、最近かなり危なかった奴らを載せて終わろうと思います。

 

f:id:soh0806:20230928151937j:image
f:id:soh0806:20230928151908j:image
f:id:soh0806:20230928151921j:image
f:id:soh0806:20230928151913j:image
f:id:soh0806:20230928151926j:image
f:id:soh0806:20230928151933j:image
f:id:soh0806:20230928151916j:image
f:id:soh0806:20230928151930j:image

 

郭海皇みたいになっても次郎を食べる!!!

それは人生の目標です。

SUMMERSONIC 2023 行ってきた!

 

どうも、sohです。

f:id:soh0806:20230823122456j:image

今年も二日間にかけて開催されたサマソニ

去年は「帰ってきた」でレポートブログを書いたのですが、今年も行ってきたので「おかえり」でお届けいたします。

あぶ刑事みたいですね。(関係ないねっ)

 

今年は感染症対策の緩和(マスクなど)はもとい、声出しも解禁されたため本来のサマソニが戻ってきた印象でした。

去年、MoneskinやYUNGBLUDのときに感じた音楽を全力で楽しめなかった悔しさがあったからこそ、歌える、踊れる、近くで見れる喜びは倍大きかったです。

 

2Days通しで参戦して観たアーティストが、

 

Days1

◯ SUMMIT All Stars 
             |
◯NewJeans

             |
◯PALE WAVES

             |
◯Nulbarich

     |
FALL OUT BOY

             |
BLUR

             |
      END

 

 

Days2

◯ w.o.d.

        |

◯ WILLOW

   |

◯FLO

   |

◯CIMAFUNK

      |

◯LIAM GALLAGHER

    |

◯ KENDRICK LAMAR
         |
  END

 

てな具合のラインナップです。

Days1から振り返っていきます。

 

 

◉SUMMIT All Stars 

f:id:soh0806:20230823124024j:image

PUNPEE、BIMなどを筆頭にヒップホップレーベル「SUMMIT」から構成されるグループ SUMMIT All Stars。本来パフォーマンスする予定だった「Jxdn」が来日出来なくなり、急遽ピンチヒッターで出演が決定。

そんな裏側のスピード感が漂いながらも、大所帯のクルーで繰り広げられるマイクリレーや入れ替わり立ち替わりのグループ内コラボ曲のパフォーマンスは勢いがあって盛り上がりました。

個人的にもPUNPEEやBIMのライブは観たことなかったし、C.O.S.A.やOMSBも好きだったので福袋みたいにお得感があって満足度が高かった。

また、日本語ラップがロックフェスである程度の人数を湧かせられるのを肌で感じられて嬉しかったです。

 

◉NewJeans

f:id:soh0806:20230823125953j:image

(オフィシャルが)名言はしないものの、現場感では今年の目玉だったと言ってもいいNewJeans。

初日はNewJeans目当ての海外の客層が多くいたのが物語ってましたね。入場規制はもちろん、オーディエンスも凄まじい。

f:id:soh0806:20230823130404j:image

↑NewJeansのパフォーマンス前

私は「転換+NewJeans」の時間、この場にいたら命の危険を感じたので(笑)、マリンステージのスタンド席へと避難しゆったりと観ました。(アリーナで是が非でも観たいという感じでもなかったしね)

 

時間になり、彼女たちが登場するや否や大歓声。

人気は噂には聞いていましたが、「NewJeans...これほどまでか。。」と女性アイドル単体での衝撃を受けました。

 

そしてなにより、かわいい。

もうね、かわいい。いやマジでかわいい。

しっかりとメロメロにされました。

華奢な体で激しく踊るギャップや片言の日本語など、私もアイドルオタクだった端くれ応援したくなる気持ちが分かります。

 

音楽的な話をすると、バンドスコアでのパフォーマンスが個人的に良かったです。あれだけ音源を聴いてるとバンドじゃなくてもいい気もしますが、やはり下の音が大型スピーカーで響くと迫力が増すのとロックフェスならではのバージョンとも取れると思うので好きでした。後半の曲からバンド無くなったんですけど。「Cookie」「Attention」「ETA」「Super Shy」が好きだったな。思い出すとミンジにドキドキしてしまうのはもうそういうことでいいんですよね?ね!!!

 

◉PALE WAVES 

f:id:soh0806:20230823132845j:image

マンチェスター出身のインディーズ・ロックバンド。事前のアーティスト発表で気になっていたので楽しみにしていました。

NewJeansをスタンド席で観ていたせいで、アリーナに降りるまで少々時間がかかり、既にパフォーマンスが始まっていたのですが、サイドのモニターで大きく映るボーカルのヘザーが見えた瞬間「絶対かっこいい」と確信しました。“マンチェスター”の信頼感ってなんなんでしょうね。(小並感)

イギリス特有のオルタナティブなポップサウンドは良い。爽やかでカサカサなあの感じ。似ていても違う(Paramoreとか)その国にしかない空気というか。個人的に女性ボーカル/シンガーにアイコン性を抱いてしまう癖があるのですが、ヘザーはフロントマンとしてもオーラがあってよかった。観ておきたいタイミングで抑えておけるのがフェスの良いところ。

 

◉Nulbarich

f:id:soh0806:20230823135429j:image

数年前にBeach Stageで観たとき以来。

タイムテーブルで見る順番に入れてたものの、気持ちが休憩モードで真剣には観られなかった(笑)

途中から後方で眺めていると、過去に観たときよりお客さんでいっぱいになっていて板についてきたんだなと感心。そして相変わらず気持ちの良いスムースさ。最後はPUNPEEが登場してfeat.している曲を一緒に披露。時間を置いて音楽を楽しむ面白さを思い出しました。

 

FALL OUT BOY

f:id:soh0806:20230823212615j:image

この単語はなるべく使わないようにしてるけど、私の青春"エモ"ロック枠代表ことFALL OUT BOY。前回はMountain Stageのトリで観たが、変わらず最高だった。パトリック体型戻ったなとか、ピートロン毛だなとか、アンディのドラム好きだなとか、中学生時代を思い出したりするなかで知ってる曲も多くやってくれて、全出力で歌って盛り上がった。好きなものは廃れない、いつ聴いたって良いんだ。そしてまた聴きたいな。

 

Blur

f:id:soh0806:20230823220920j:image

FALL OUT BOYで全出力を出したのもあり残り体力も無い、加えてこの時代のブリティッシュロックにそこまで興味が無い人間としては本当に大ベテランを観る気持ちだけだった。それでも気付いたら歌っている自分がいて、感銘を受ける自分がいた。年月という時間と楽曲が持つ力と各々の思い出で優しく包まれるそんな空間だった。知ってる知らないは関係ない、音楽を感じた。そしてベテラン外タレは黙って見ておけと胸に刻んだ。

 

Days1は振り返ればほとんどマリンステージにいました。久しぶりというか、そうなったというべきか。でもやっぱりマリンステージが一番好きですね。

 

 

Days2

◉w.o.d.

f:id:soh0806:20230823221830j:image

今年のサマソニで観るのが楽しみだったアーティストのw.o.d.

この時代に、この若さで、国内でグランジをやるバンドがいかほどなのかという。それに加えて個人的にBLEACHが好きで、新曲が主題歌になっているのが聴きたかったのもある。興味と期待感のなかライブが始まると、「かっこいい」の一言しかなかった。本人たちの雰囲気も楽曲もパフォーマンスもズルいぐらいかっこよかった。観ながら"嫉妬"するアーティストは初めてだった。でもそれぐらいにかっこよかったし、これからが楽しみなバンドだった。

 

◉WILLOW

f:id:soh0806:20230823223201j:image

毎年兄と一緒に行くのだが、兄から「WILLOWは観たい」と言われ、ノーマークから予習で聴くとめちゃくちゃ好きだった。その後すぐに二つ返事で「観よう」と。ウィル・スミスの娘だったことも改めて知って、期待感が高まっていた。

そしていざライブが始まれば想像通り素晴らしかった。ドレッドの自分と同い年の女性が白いフライングブイで掻き鳴らし弾き乱れる。楽器を置いてマイクだけになれば歌だけで魅力する。そして、一番良かったのはウィロー自身である。バックスクリーンに日本語でメッセージを見せたり、彼女自身が等身大で、若い女の子の可愛らしさが垣間見えれば、ひとりの女性として女性の為に歌う強さがある。彼女そのものにもの凄い魅力があった。楽曲以外でそれ以上に好きになるのは「人間み」を感じたときだと思う。「親近感」「愛おしさ」「人間臭さ」音楽以上に本人が自らを体現しているときに惹かれるのだと思う。周りにも外国人が多く、レスポンスの意味でしっかり影響力を感じた。これからより注目したい、既に彼女の虜です。

 

◉FLO

f:id:soh0806:20230823225120j:image

サマソニより以前にR&B好きのお知り合いと音楽の話をしたとき、サマソニに行くことを言ったら「FLOが気になってて、今年出ますよ」と話題になったところから観たいと思っていた。そして、WILLOWの次の枠だったのでそのテンションのまま観たのだが凄まじかった。

時代を彷彿とさせるような三人編成、オールドなサウンド、個性が爆発しながらも相殺しない圧倒的な歌唱、そしてゴージャスなオーラ。全てが桁違いだった。R&Bでイギリス産なのが注目のひとつだったが、言うなれば根に張るアメリカ文化をここまで喰うかと驚かされた。ステラのパワフルで繊細、ジョルジャの美しくて伸びやか、ルネの可愛くてポップ、三者三様の個性な歌唱力が全出力で表されるのが「FLO」なんだなと。申し訳ないけど、FLOを浴びちゃったら歌でやたらなもん聴けないな(笑)となった。

 

◉CIMAFUNK

f:id:soh0806:20230823231359j:image

ケンドリ・ラマーがいなければ彼が今年のMVPと言ってもいいぐらい「ハンパねぇ!!」ライブだったCIMAFUNK。正直ちゃんと曲が聴けてなかったのだが、そんな感情が馬鹿らしくなるぐらい関係なかった。登場して、終わって舞台袖に帰るまでずっと踊らされていた。本当に踊っていた。何も考えず、流れる音楽に合わせて一心不乱に踊る。ほとんどスキャットのようなもんで歌詞もなく、キューバ仕込みのラテンファンク(敢えて形容するが)はその場を掌握していた。黄色のフレームのサングラスで登場する辺り、後々になって「やられたな」という気持ちになる。ただのサングラスひとつで。それぐらい音楽のパワフルさをマジマジと魅せつけられた。本当に楽しかった。

 

◉LIAM GALLAGHER

f:id:soh0806:20230823232711j:image

前日にBlurを観ていて、いよいよブリティッシュロックの真髄を堪能出来るのかとワクワクしていた。数年前にノエルのソロを観ていて、オアシスは無いものの兄弟をコンプリートできたのも自分の音楽人生のなかで大きいと思う。個人的にはリアムの方が好き。変わり者だし、ノエルに音楽的イニシアチブがある感じがするけど、故により音楽に素直なのがリアムでオアシスの曲を歌わせたらリアムだなっていう(個人的感想)。毎回曲名を言ってから演奏がスタートするのもなんか良かったし、演奏が始まってどこか気に入らなかったのか一回止めて、怒って、再演奏する場面もあったり。お馴染みのジップアップジャケットに両手を後ろに回して歌う姿とか。イメージにある「らしさ」が全面に感じられて嬉しかった。そして、相変わらず何度やっても良い大合唱。周りには泣いてる人もいたり、大口を開けて歌っている人がいて、「あ、やっぱこれが音楽だよな」とじんわりした。噛み締める時間だった。

 

◉Kendrick Lamar

f:id:soh0806:20230823234015j:image

そして今年の主役、大本命のケンドリック。

既にアルバムは最高傑作と言われ、ピューリッツァー賞も受賞し、グラミーは過去47回ノミネート14回受賞、Hip-Hopを越えた今大注目のアーティスト間違いなし。

この日いた客全員が待ち望んでいた、それを遥かに上回るパフォーマンス。ステージは海外のラッパーで流行りになっているのか照明以外無いシンプルな作り。開始5分前の客のボルテージ、沈黙で暗闇に登場する彼、一曲目が鳴った瞬間に大歓声がおこる。止まっていた時が動きだしたときの一気に音が流れ込むあのイメージ。一瞬にして直感が「ヤバい」という。

ラップが上手すぎる。カリスマ性が凄まじく、もはや神々しさみたいのがあった。ステージの途中ケンドリックの顔を模した被り物を着けたダンサーが出てきて意味ありげに踊る。やはり音楽を音楽だけに消化しない、何かしらのメッセージを芸術レベルまで引き上げて表現するんだな。もちろん、実績や経歴からの美化もあるがそれ以上にパフォーマンスだけでも想像を超える凄まじさだった。同じサマソニで以前にチャンスやポストを観たが、ぶっちぎりである。ラッパーは生で観ておきたい精神でいるが、観ておいて本当に良かった。

 

Days2は初日に比べて音楽的な1日になった。

割と最近のサマソニはどちらかの日程に寄るイメージだが、例年に比べても満足感が高かった。

 

 

ということで、総括になっていくが、今年はぶっちゃけBlurとNewJeansとKendrick Lamerの年でしたね。

都市型フェス特有で常に付き纏うことですが、NewJeansが出演した初日は海外からのファンも多くマナーは悪かった。(どこの国とは言わないが、アジア圏なので尚更) 

まあインバウンドのことなども考えると良い面もあると思いますが、毎年行ってる身からすると毎年アーティストによって左右されるのはなんとも言えない気持ちになりますね(笑)

人がいないのも寂しいし、いすぎてもいろいろと面倒くさいし、そのバランスは本当に難しい。永遠に解消されない塩梅。

とにもかくにも、関係者の方々には今年もお疲れ様でしたと伝えたい。そしてまた来年もよろしくお願いします。無事に始まり終わってくれたことにも感謝。

 

 

 

いやぁ〜今年も最高だったなぁ。

本当に音楽だけに没頭するこの二日間は必要不可欠で、年に一度だからこそ価値があると再確認しました。

 

 

最後に、ミンジ推しです。

それでは、バーイ、センキュー🙋‍♂️

 

23才の客

 

午前中の用事を済ませた私は、昼飯を帰る道すがらにある「餃子の王将」にした。

 

カランカラン...

(孤独のグルメスタート。俺は松重豊、俺は松重豊、俺は松重豊)

 

いつも三回唱える。意味はない。

 

座るとメニューを開き、何にするか考える。

脳内は中華の鉄人となり、俺の中にいる一流の料理人たちが忙しなく動き始める。

 

中華鍋から舞い上がる炒飯。

中華包丁で微塵切りされる野菜たち。

鍋の中を滑らかに回るあんかけ。

 

映像がカットインしてくる。

 

「よし。」

店員さんを呼び、

「餃子一人前、油淋鶏、ジャストサイズの海老チリ、ライス大で。」

セットにせず、金額を気にせず、単品攻めするようになれば王将玄人。

 

 

料理が来るのを楽しみに待っていると店内で流れる音楽に耳を傾けた。

 

「ん?何の曲だろう...」


厳密にいえばオフボーカルでフルートみたいな音だけの曲。

「これってオルゴールVer.でいいのか?」

 

聴いているとすぐに思い出した。

ミスチルの「しるし」だ。

 

 

 

 

え?

ミスチルのしるしでオルゴールすることある?

桜井和寿の「ダッッッッッリンダアアアアアアアリィィンンン」を聴くための曲だろ?

あの来るぞ...来るぞ...からの「ダッッッッッ」でキターーー!!!ってなるんじゃないの?

 

もっというとファーストダーリンの"ダ"の前にもある「ッッ」待ちだろ。

正しい解になる連立方程式は「ッッダッッッッッリンダアアアアアアアリィィンンン」だろ。

 

格ゲーのブロッキングかよ。

ウメハラ背水の促音かよ。

ケンのジャストガードのなかに「ッッダ」混じってるだろ。

 

いや、逆にオルゴールにすることで聴く人のなかにある「ッッダッッッッッ」を高めているのか?

オルゴールで促音高めるってなんだよ。王将のサービス手広過ぎんだろ。

ラーメン屋の店内で流れてる「どこの有線TOP100だよ」なんか比じゃないぞ。

 

衝撃だったよ、14才の母。個人的に女王の教室派だったけど、志田未来フィーバー凄かったよ。今は30歳になられて素敵な女性だよ。やっぱ好きやねん。私の中のリトルたかじんも言うてはりますわ。

未だに実写版BLEACHルキア志田未来じゃなかったの納得いってねーから!!!

 

 

そんなこんなで料理が来る。

 

油淋鶏美味すぎ。食べたことない人いたら是非食べて欲しい。言われるとムカつくけどマジで人生損してる。

餃子は言わずもがな。にんにく増しヤバい。

そして何より王将のジャストサイズは本当にジャスト。

福澤朗でボイス出して欲しい。呼び鈴の横にもう一個「ジャストサーーーイズ!!」ボタン置いてくれ。ガチャガチャで作ってくれ。押させてくれ。

 

 

 

「ふぅ...食った。。」

大満足である。餃子の王将はこうやって私はないし、全国の人間を食で支えているのだ。天晴れです。また来ますね。

 

 

今度からは味の素のCMの小栗旬を三回唱えることにする。あっちの方が好きなんだよね。

 

俺は小栗旬、俺は小栗旬、俺は小栗旬

プレミアムにしない理由

 

「動画広告」

 

YoutubeSNS、その他動画配信サービスの需要がテレビよりも高まって来ているこのご時世。

特にYoutubeだが、だいたいの動画にこの「動画広告」がカットインされる。

それ故、有料会員になればその広告が流れない。いわば広告ストレスが無くなるサービスまである。動画広告が煩わしいものとされ、ビジネスすら生まれているほど日常生活において当たり前になっている。

 

だが、私はその「動画広告」大好き人間である。

不特定大多数の人間がスキップするだろう。

だが、私は絶対に最後まで見る。

もはやビジネス戦略から生まれた一種の芸術とまで思っている。

 

自分でも飛ばしたい、長いなと思いつつも何故か見てしまうその「動画広告」について語ります。というか語らせてくれ!!!

 

※基本的にYouTubeとインスタグラムにおける広告をメインに扱います。

 

 

◎騎士が塔を登って姫を助けようとするやつ

スマホゲームアプリの広告で、騎士(自分の操作するキャラ)に数字が表示されている。そして、倒すべき敵にも同様に数字が割り当てられている。騎士は姫を助けようとボスがいる最上階を目指して城の塔を登ろうとする。

 

ゲームシステムとして自分と敵に表示されている数値がいわば攻撃力で、自分の数字が敵よりも上回っていれば倒して先に進める、下回った状態でバトルを仕掛けるとその時点で即死というもの。

しかし、この騎士なのか操作する"プレイヤー"と言うべきなのかがアホ過ぎる。ことごとく、自分よりも数字が多い相手に勝負を仕掛け、その度に返り討ちに遭い即ゲームオーバー。みすみす死にに行くのである。毎回バリエーションを変えて永遠ゲームオーバーを見せつけてくる。

 

「いやもうこいつアホすぎ、いっぺん俺にプレーさせろって!!」

 

皆さん、お気づきですか? はいダウンロードコースです。上手いこと出来てますよ、ええ。

そして何より憎いのは、最近はこのバリエーションが増えてきて、新しいものだと巨大な水の精霊に飲み込まれて体内を通っている間に自分の数値を吸い取られていたり、メデューサともう一人(なんかの女神)に挟まれてどちらにも圧倒的に数字が負けてるのに勝負を挑んで死んだり、海に落下したと思ったらセイレーンに騙されて誘き出していたチョウチンアンコウに喰われたりとこちらを楽しませてくる。

 

この騎士、姫がいる(はず)のに女好きで、女神とか誘惑してくる系神話女性の罠に平気でかかりもはや自ら負けに行っている。そして、毎回ボッコボコにされてボロボロになる。

でも何回もこの広告を見せられると段々とこの騎士が可哀想になってくるし、「しょうがねぇやつだな...」と呆れつつも嫌いになれないのである。

動画広告アベンジャーズがあれとすれば間違いなくソーかハルクぐらいのポジション。

 

 

◎マフィアのボスになろうとするゴロツキハゲ

これもスマホゲームアプリ。マフィアの一番下っ端のゴロツキがマフィアのボスにまで成り上がる系広告。コイツがなかなかの問題作で、ツッコミどころしかない。

物語はマフィアのボスに使えない部下として主人公(ゴロツキハゲと呼ぶ)が捨てられるところから始まる。他の手下にボコボコにされ、馬鹿にされながらボスに捨てられる。その後はだいたい道端で美女が困っていて、その美女を助けてみたら実は元ボスの愛人だと発覚してまたボコボコにされてゲームオーバーとか。

 

美女とおばさんが車に轢かれそうになってどっちを助けるかの選択を迫られる。美女を助けるとビンタされて急にスポーツカーが現れ逃げられる。おばさんを助けると実はお金持ちで、謝礼に大金をもらい強くなって元ボスに仕返しに行く。

まずおばさんを助けないと報われない確定コースなのがいろんな意味で失礼すぎるし、美女も命の恩人を殴ってのこのこといけ好かない男の下へ向かう神経がサイコパスとしか思えない。加えて、助けなかった方は表現されないが事故死する最悪の結果が無視される。イカれてるよ。

 

暴走列車が近づいてきていて止まらない。しかし二つの線路上には人がいる。片方は一人で、もう片方は複数人。あなたはレバーを操作できて、あなたが操作した方に列車は流れてくる。一人を殺すか複数人を殺すかみたいなよくある心理テスト。その理論で行けば、人が轢かれかけている状況で助ける人間を容姿で判断するこのゴロツキハゲは、一人が美女なら迷わず複数人が生き残る選択肢を捨てるわけだろ。色欲ハゲダルマすぎるだろ。どいつもこいつも狂ってやがる。

これもバリエーションが多くて、刑務所からスタートするパターンとかボスがシャワー浴びてるところに侵入して突然殺すか否かの選択を迫られたりとバラエティに富んでいる。

 

 

◎サバイバルが下手すぎるB級ゾンビ映画かよ

ゾンビ系。スマホゲームアプリ。主人公が彼女といい感じになっていたら突如彼氏(or彼女)がゾンビに変異して襲いかかってくる。間一髪逃げ切り、そこからとんでもない数のゾンビに追われ続ける。そこにゲームシステムがいきなり登場し、壁となって現れるパズルを解くと武器や仲間が手に入り生存率が上がる。

 

今更ながら、ここで語る「動画広告」特にスマホゲームは同じやつがプレーしているのかと思うぐらいゲームが死ぬほど下手。誰か分からない"コイツ"のせいで、ゲームの登場人物が不幸になってるまである。博士の異常な愛情ゲームマスターの◯ナニーのためにキャラクターを殺すのか...と言いたくなる全ての元凶。そして、全てにおいて徐々に味を占め始め、バリエーションが増える。

 

話は戻るが、バリエーションで公衆トイレの個室を開けたらゾンビ女だったり、バットマンのジョーカーの手下みたいな世紀末野郎が生き延びようとする主人公になるパターンとかある。

何がムカつくって、最後まで見終わってゲームのダウンロード先のリンクが表示される画面の後ろでゾンビになる前の彼氏・彼女の営みが写された思い出写真みたいのが数枚表示されてること。彼氏が彼女の腰に手を添えてたり、ゴルフ一緒にやってたり、まあまあ充実してるのがなんか腹立つ。同じゾンビ系で違うのだと地下に逃げ込んで、そこから地下生活を始め、アンブレラコーポレーションみたいな地下都市を築くやつも最近チラホラ見る。

 

 

◎絶対侵入してくる蜂 vs 絶対守られたい猫

ペンで一筆書きが出来て、猫を囲うように守ることで蜂からの侵入を防ぐ脳トレスマホゲームアプリ。もうここで説明していて自分で何を言っているか分からない。

 

問題なのが、猫に攻撃しようとするこの蜂の群勢。これなら絶対突破されないだろう、これは賢い囲い方だ、と猫を守っても僅かな隙間を許さずそれをこじ開け絶対にこの蜂の群勢は猫を刺しに来る。「お前猫に親でも殺されたんか...」と言わんばかりの執念と攻撃力で突撃してくるのだ。「いやお前バウンドしまくっておいて浮いた書き漏れのその隙間から侵入してくるのはズルだろ」

そんなの関係ないのである。徹底して猫を刺しにくる。殺しのプロ集団。なすすべもなく絶望するのみ。

蜂が弾丸でバカ面の男の子を守る似たバージョンの違うゲームもあるがこれと類似する。

 

 

◎即席トレジャーハンター

トレジャーハンターらしき男が金品財宝を手に入れるべくパズルを解くスマホパズルゲーム。しかし謎解き要素や遊戯王の馬頭鬼みたいな敵を倒さなきゃいけなかったりする。問題はこの馬頭鬼の倒し方があまりにも下手、というかお前アンチャーテッドだったらこの局面に来るまでの別のギミックで絶対死んでるぞっていうぐらいやっぱりどうしても頭が悪い。また"プレイヤー"、お前かよ。。だいたいステージに水、溶岩、財宝、馬頭鬼が配置されており、馬頭鬼以外には栓抜きのようなものがされている。ゲームとしては、この栓を抜く順番で馬頭鬼を倒しつつ上手く財宝にまでトレジャーハンターを導くパズルゲーム。しかし、溶岩で財宝を溶かし水で固めて地面を作ったところに馬頭鬼を召喚するというその盤面における最悪のケースを見事叩き出す。即席でトレジャーハンターすな。

 

 

◎戦闘力が全て。雑魚に人権は無い。

戦略系スマホゲームアプリ。スマホゲームの広告では珍しく実写から始まることが多い。エキストラでももっといい演技するというインチキ役者たちが繰り広げるコントがミソである。口の動きと吹き替えがモモの漫才ぐらいズレてる。レストラン、空港、行列などショートコントのシチュエーションが割とある。ゲームシステムとして戦略ゲームだから軍隊や国を築いてオンラインで競う為、兵力や戦闘力という概念がある。レストランでは決まった戦闘力に達していなければ座る席がない、空港では搭乗出来ない、行列では割り込みされることを飲み込まなければいけない世紀末。北斗神拳の使い手が全て成敗するやつ。

ちょっとと違うパターンでRPGスマホバトルゲームだとギルドを追い出された雑魚が急に戦力が上がったり、質屋に出された卵が凄い竜を産んだりとこれらも類似する。

 

 

◎童貞デブ剛毛口臭陰キャが見返すやつ

これを読んでいる人のほとんどが一回は見たことがあるはず。3分程度の長尺の通販広告。動画広告ムーブの火付け役で、私を動画広告の虜にした。そして、バラエティ豊かなシナリオが見る人を惹きつける。

カースト上位の女子が罰ゲームでデブ陰キャに告白したら、意外といいやつで目鼻立ちも良くて素材は悪くないやつ。ちょっと来て!って連れてかれて、お兄さんがモデルか美容師のやつ。こいつをかっこよくしてやって!ってやつ。俺も昔は君と一緒だった体験談のやつ。

 

まずは髪の毛を切って、服装はオシャレに...

 

ここまではほぼ同じ。ここから商品が変わる。

体毛が濃いならジョモタン、口臭はマウスウォッシュ、肥満はダイエットサプリ、etc. となる。

試した成果が出て、憧れの女性は彼女となって新しい自分を手に入れられる。

でもこのYoutubeの動画広告からじゃないとお得に買えないやつ。しかも数量限定で売り切れ次第即終了。

 

いやいやいやいやいやいやいやいやいやいや。

 

いいですか、当たり前のこと言いますよ?

上手く行き過ぎだろ。スカッとしないよ。

罰ゲームで告白。まあわかる。冴えないキモデブ陰キャという思い込み。まあわかる。でもよく見たら顔は悪くない。まあわかる。

 

よしっ!お兄ちゃんにかっこよくして(ry

↑ここぉぉおおおお!!お巡りさんコイツです!!!

 

カースト上位女子の兄弟が共にイケてるとは限らないだろ。しかも数パターン作られててどの女もお兄ちゃんがモデルかカリスマ美容師って日本の核家族崩壊してるよ。というかまず試して新しい自分になってからかっこよくなる手順じゃない?一旦陰キャ脱却みたいな箸休めなに?カモフラージュ陽キャ期間の陰キャの気持ち考えろよ。カースト上位兄妹による完璧男子計画による散髪や洋服への出費が急にエグい。「お前も試してみろよっ」の感覚で買える値段の代物じゃない。というかまず何よりも先に罰ゲーム告白の謝罪じゃない???なに勝手にかっこよくして、かっこよくなったから付き合って、ハッピーエンドになってんの?きっかけの屈辱ぜっっってぇ忘れねぇからな!当たり前じゃねえからな!!!

 

ツッコミどころしかない。でもそれがいい。

逆パターンもある。いい匂いがする、肌が綺麗、ねぇどうして?からの商品登場。トーカ堂社長も驚く滑らかさ。

作り手もクレームがあったのか内容によってはあり得ないぐらい早口だったりする。あれは怖い。

これからも無くならないで欲しい。文化になってくれ。もっと俺を楽しませてくれ!!!!!

 

 

◎特定系メンエス

ファーストインパクト最強。「〇〇県、〇〇市、〇〇駅近くに住んでるあなたに朗報です!」と特定されているのかと怖くなるやつ。〇〇を見るあなたにおすすめとか、よく見る・検索するものを学習するやつから送られて来る広告なのか。最初の特定インパクトに反して内容がしょうもないので拍子抜けする。

 

 

◎だんぜん、Chrome

比較的最近に爆誕したGoogle Chromeの動画広告。基本的にちょっとイラッとする。数パターンあり、眼鏡かけてる男性のやつがなんか分からないけど一番腹立つ。次いで、グレーなエロサイト見てたらフリーズして焦る男性のやつ。シンプルに顔がウザい。その次がインターネットショッピングでログインやクレジットカードの登録が素早く出来ず完売してしまう女性のやつ。入力中売り切れってワードの後の萎え方がムカつく。流石の私も眼鏡の男性verのときはスキップする。

 

 

 

とまあ、動画広告にはいろいろある。

ここで紹介してないだけで、副業で稼いでるなんかの社長とか、オクサレ様みたいな女性を綺麗にする海外のスマホゲームとか、源頼朝北条政子マッチングアプリとか、星の数ほどあるしありとあらゆる手段でこれからも訴えかけてくるだろう。

 

いいぜ、受けて立とうじゃねぇか...。

俺をYoutubeプレミアムにしてみせろよ。

 

 

                 おわり

ブタが笑う

 

休日。

市役所に用事があり、それを終えるとお昼をやや回った時刻になっていた。

 

「お昼どうすっかな...」

 

駅近だからお店は多い。

よく行く油そばにするか、それとも肉を食べるか、いっそナン食べにカレー屋に行くか。

 

しかし、ここでふとある店を思い出す。

「あっ、BooBoo太朗にしよう」

 

千葉県某所にあるラーメン屋さんで、二郎系のガッツリヘビー級。

一時期よく行っていたのだが最近ご無沙汰だった。

すぐ近くだったのでお店に向かう。

ただ自分がよく行っていたときよりも人気店になっており少し並んで待つようになっていた。

お店の中まで入り、食券でラーメンを買う。

 

 

そう、ここが全ての始まりであり“過ち”だった。

 

 

何気なく(大)ラーメンを頼んでしまった。

このお店では(小)と(大)のラーメンがあるのだが、(小)ラーメンで一般的な大盛りぐらい麺の量がある。故に、だいたいどの飲食店に行こうが大盛りにする私であれ、ここは(小)を頼む選択が一番美味しくいただけるコツなのである。

 

しかし、忘れていた。見事なまでの驕り。

ラーメン二郎はもちろん、二郎インスパイア(?)系のお店において、お残しは御法度。残そうものならすぐさま切腹自害。そこで初めて思い出すのである。いかに自分が愚かでありどこに足を踏み入れているかということを。

 

そしてふと足元を見る...

f:id:soh0806:20230403152959j:image

 

まるでこちらの心境を見透かし嘲るかごとし「7番 あたり」

「あたり!あたリ!あタリ...アタ◎$♪×△...」

両端の二匹のブタが徐々に壊れていくロボットのように話しかけてくる。

 

以前通っていた時期のことなら少なからず今よりも若いから心配はしないだろう。

「ただ、今のオレに450gの大ラーメンを食べられるのか...?」

チャーシュー2枚に野菜までトッピングされる。

 

だが俺もここでそう易々と引き下がる男ではない。

今日の来店までに社会人を2年経験して、いろんなことにおいて自らが成長している。

すぐさま脳内で「完食ブリーフィング」を実行。

 

(大)ラーメンは頼んでしまった。

店員さんにも”こいつは(大)“と認識されている。

ということはすなわち完食は絶対...。

そうなれば何が完食を阻むか、それは”野菜“である。無慈悲なまでの慈悲深いモヤシが麺に上乗せされ、モヤシ、麺、モヤシ、モヤシ、麺とチャンピオンはジャブとストレートを絶妙なタイミングとパワーで繰り出してくる。

 

つまり絶対にしなければいけないこと「野菜少なめ」※BooBoo太朗さんは野菜少なめが出来ます。

 

そんなことを考えている間も店員さんと目が合う。

「おいおい見てみろよ...ホントに食えんのか?」

「あ〜あ、食べ慣れてないのに無理しちゃって」

そう思われていないだろうか、既にお店側の篩にかけられ食べる前から裁かれているのではないか。

 

ついに緊張の瞬間が来る。

「お好みはどうされますか?」

「野菜少なめ、ニンニクマシで。」

 

スムーズに言えた。きっと悟られてはいない。呑まれるな。

 

そしてラーメンが来るのを待つこと数分。

f:id:soh0806:20230403160150j:image

ついにご対面である。

相手はフロイド・メイウェザー、ラスベガスのリングに上がったジャップボクサー。

相手はコービー・ブライアント、ステープルズ・センターのホームで右ポスト1on1。

相手はリオネル・メッシカンプ・ノウでPKを与えてしまい阻止するキーパー。

 

あまりにもデカいその存在に尻込みする。

怯んだら負け、その時点で胃は縮こまり完食などもっての他。

「ゴクリ...」 生唾を飲み込む。

 

呼吸を整えて、割り箸は綺麗に割れた。

「いただきます。」

そこからは無心で食べた。自分の胃や満腹中枢を誤魔化すようにひたすらに食べ続けた。食べる手を辞めたら完食は出来ない。このときの私は焼肉ロードの劇画タッチ野原ひろしのように周りには見えていただろう。

 

 

「ごちそうさまでした。」

 

 

食べ切った...、、、

見事「完食」したのである。

最終ラウンド判定勝ち、ファウルギリギリのシュートチェック、シュートコースを読んだスーパーセーブ。

 

コップの水を飲み干し、テキーラのショットグラスごとく机に置く。

カンッ...

 

そして後腐れないように、軽い会釈をしてすばやく席を立ち、背中で答えるのである。

 

「また来るよ...」

 

店の外に出ると、まだ桜が満開だった。

そう、”ブーブー“のように綺麗なピンク色で。

 

 

※BooBoo太朗さんめちゃくちゃ美味しかったです!また食べに行きます。ご馳走様でした。

サマソニが帰ってきた話

 

どうも、sohです。

久しぶりのブログになりますが、今回は

 

サマソニ特集

になります!!!

f:id:soh0806:20220825081011j:image

 

サマソニこと、野外音楽フェス SUMMER SONICが3年ぶりに今年開催されました。

8/20(土),8/21(日)の2日間に渡って行われたSUMMER SONIC 2022ですが、私は東京公演に2日間通しで行きました。

ガイドラインが敷かれた環境下での運営、私が見たアーティストの感想、etc. をつらつら書いていけたらなと思います。

 

 

まずは、3年ぶりのサマソニのトータルで感じたこと。

まあ、そもそも無事開催できて行けたというだけで文句なんかないんですけどね。サマソニなりのルールを設けた上で運営されたわけですが、良くも悪くも例年通りだった印象です。

 

こまめな手洗い・消毒の呼びかけ、ライブ中の発声は禁止、モッシュやダイブの類ももちろん禁止。ライブを全力で楽しむことはまだ難しいものの、少しずつエンタメを取り戻そうとする運営側の努力を感じました。

マリンステージで前説を担当していたSASCHAさんも「本音と建前の間で揺れ動いている」と仰ってました(笑) でもその通りだったと思うし、結局最終的には各々の「倫理観」の問題として片付ける他ないですよね。

 

海外では既に普通の日常が戻って来ていて、スポーツや音楽においても声を出して良かったり、“しがらみ”がない環境が増えている。だから外タレもお客さんを煽ります。でも現状の日本においてはルールを守ってやるしかない、そこに関して日本が遅れているとも思いません(郷に入れば郷に従えというか)。

とはいえ、あのエモーショナルな状況において声を出すな、歌うなというのは無理があるのと、その人たちを見て責めることも自分には出来ません。だって同じ気持ちだし、痛いほど良く分かるから。でもそこでグッと堪えるかどうかはやはり「倫理観」に委ねるしかなかったと思います。(ライブだけでなく、喫煙マナーや食事の仕方なども...)

都市型フェスをやる以上しょうがない側面もありますが、サマソニは客の質を問いたくなることが多々あります。

 

ですが、“コロナ禍”以外の面では良い意味で例年通りの開催だったかなと。肝になる部分はまだ厳しいけど、それ以外は日本もクリアしつつあると感じました。国内で海外アーティスト・外国のお客さんが多く来る数少ない大型フェスと言えるサマソニ。今年はいろんな意味で在り方を試されただろうし、可能性を示さないといけなかっただろうからその努力は賞賛したいと思います。ありがとうサマソニ、お疲れ様。

てな具合で、3年ぶりのサマソニに行ってみてのトータルな感想でした。

 

 

さて、ここからは私が2日間を通して観たアーティストの感想コーナーになります。

よければお付き合いください。まずは、2日間のマイタイムテーブル。

 

◎Days1

Chilli Beans

  |

BEABADOOBEE 

  |
ALL TIME LOW

  |
Maneskin

       |
スチャダラパー

  |
THE 1975

------------------------------------------------

◎Days2

羊文学

  |

KANDY TOWN

  |

YUNG BLLD

     |

chelmico

     |

Megan Thee Stallion

     |

ASIAN KANGAROO-FU GENERATION 

     |
POST MALONE

 

初日は久しぶりにロックな一日だったのと、逆に2日目はいろんなアーティストを観れて楽しかったです。

 

Days1

◉Chilli Beans

f:id:soh0806:20220826170112p:image

初日のOpening Act.を務めてくれたのはChilli Beans.   サマソニの開催が決まってandmoreのときから「サマソニ出そうだよなぁ、サマソニ的に合ってるよなぁ、観たい!」と思っていたらドンピシャ。個人的期待値は割と高かった。ブレイク寸前(?)の若手としてはオーディエンスも多かった印象。ステージは期待通りでまだMCが拙かったりするものの、三人が楽しそうにパフォーマンスするのは伝染したし堂々としていて良かった。Moto(Vo.)が良いフロントマンで、Chilliがレッチリから取ってるのを知って動きとか少なからずアンソニーを意識してるのかなって。3年ぶりサマソニの幕開けを見事に飾ってくれてありがとう。

 

◉BEABADOOBEE 

f:id:soh0806:20220826170147p:image

正直ノーマークで観たBEABADOOBEE フェスは新たな発見もあるから良い。このパフォーマンスを観ただけで彼女がすごく可愛らしい女性なんだなと感じた。"Coffee"が良かった。近くにいた宗教的に厳格な同じフィリピン国籍であろう女性が熱狂しているのを見て凄いなと思った。調べたら同い年だったからもっと応援したくなったし、これからいっぱい聴いてみる。フェスの良さを再確認したのと良い意味でスローダウンできた時間でした。ありがとう。

 

◉ALL TIME LOW

f:id:soh0806:20220827104320p:image

毎年サマソニは代わり替り“青春枠”(勝手に呼んでるだけだけど)を用意してくれるのもいい。SUM41,Fall Out Boy, マイケミ,そしてALL TIME LOWですよ。学生時代それしか聴いてなかった頃を鮮明に思い出させてくれる。Maneskinとの兼ね合いがあって途中抜けしちゃったけど、"Dark Side of Your Room"とか聴けてめちゃくちゃアガった。ライブを観て感じたのはアレックスの英語超聞き取りやすい。というかフロントマンとしての能力が高い。パフォーマンスも落ち着きがあって安定してる。流石はキャリアなだけあるし、メンバー同士の関係性が滲み出ててスコでした。Dire Maria鬼リピします。ありがとう。

 

◉Maneskin

f:id:soh0806:20220827110628p:image

イタリア出身の4人組バンド。正直今回のサマソニで個人的MVPと言ってもいいぐらいヤバかった。年々ロックシーンの勢いが弱くなっていて、尚且つHip-Hopを中心にポップシーンが席巻している現状において狼煙を上げてくれるロックアイコンになり得ると思う。それぐらいには凄まじかったし、ロックを聴いたときのあの興奮を全身で感じたときザバーンと波に呑まれるというか、「とんでもねぇのが出てきたな」と。

楽曲、パフォーマンス、どれを取っても文句ない。イタリア語と英語の2ランゲージで楽曲制作しているのが大きいし強みだと思う。特にイタリア語は作り方が上手い。英語圏でない国籍において世界に発信するときの英語の壁はどうしても発生する問題だろうけど、違和感なくイタリア語を聴けるのは緻密なんだと思う。ヴィクトリア(Be.)がニップレスが取れても乱れ弾くの超ロックだった。もちろん何がとは言わないけど、それももちろんロックでした。ありがとう。

 

スチャダラパー

f:id:soh0806:20220827112624p:image

never young beachの代打として急遽出演が決まったスチャ。直前で出演を知って、「うぉい!スチャ来んのか!」となってなんとかねじ込んで観れないものかと探っていたが、当日しっかり頭から観てやはり正解だった。18時のビーチとスチャが合わないわけないのよ。アンパンと牛乳。セットリストもヒップホップヘッズとしては歓喜な"From 喜怒哀楽" "ついてる男" "B-BOY ブンガク"と古めなチョイスから始まり、ネバヤンと楽曲制作した“ネバやんとスチャやん”も披露するところも粋だし、最後はブギーバックとサマージャム'95で〆る完璧なセットリスト。おじさんならではの抜け感とコントが好かれるグループとして秀逸だった。最高にチルな時間、夏はせいろだそれが正論。ありがとう。

 

◉The 1975

f:id:soh0806:20220827114218p:image

そして初日の最後を飾ったのはマリンのヘッドライナーでもあるThe 1975。それこそ3年前にやったサマソニで観たことがあって、3年越しの再会。ステージモニターはモノクロで映し出され、煙草に火を付けて登場するマシュー。あれはずるいよ誰が見てもかっこいいもん。メンバーも白黒で統一されたスーツ姿で、コンセプトを感じた(イギリス人ってズルい)。3年前に比べて地に足つくというかどっしり感が増したというかとても落ち着いたパフォーマンスの印象を受けた。新アルバムが出るのもあって割と新曲をやりつつもchocolateとか定番もやる。3年前に観た小生意気な奴らの面影よりもしっかりしたんだなぁっていう。マシューは相変わらずだけど(笑)、ライブ中度々緊張してると言ってて、ライブする直前までかなりナーヴァスだったらしく意外だった。でも、マシューを見るとバスケットボールダイアリーのレオナルド・ディカプリオを思い出す。そういう弱さというか柔和さ?それがバンドにもたらす魅力でもあると思う。立派だったよ、ありがとう。

 

Days2

◉羊文学

f:id:soh0806:20220827123636p:image

2日目のOpening act.は羊文学。メッセからスローなスタート。アー写のイメージがあったからステージ衣装で出てきたときは少しビックリした。開始時間の20分前ぐらいからリハを始めて入念にモニターやマイクなどの確認しているのを見て好感が持てた反面、塩塚モニカは神経質な人なのかなぁ(笑) 1999はやらなかったけど、"光るとき" "あいまいでいいよ"が聴けて良かった。それとドラムがめちゃくちゃ上手い。絶対視界不良だろっていう気持ちで見てた。しっとりとした雰囲気で邦ロックいいなぁ〜と思いましたありがとう。

 

◉KANDY TOWN

f:id:soh0806:20220827204113p:image

意外やヒップホップアーティストを観る機会が少ないのでなるべく観るようにしてる。最近の曲は追えてないので分からないけど、"R.T.N"とかやってくれてたのでテンション上がった。大所帯のマイクリレーはいいよね。オシャレな時間をありがとう。

 

◉YUNG BLLD

f:id:soh0806:20220827210805p:image

個人的に観ておきたかった若手。ライブが一番楽しかったのはYUNG BLLDかもしれない。先に大阪に出演していて、その間に親日家になってくれたようでカタコトの日本語で挨拶しまくってくれたのが素直に嬉しかったし、日本国旗まで掲げて歌ってくれたから「こいつめっちゃいいヤツやん」になった。声出しちゃいけないのに超煽るし、でもあんな煽られ方と日本ラブ見せられたら声出しちゃうよねっいう。ライブもエナジー全開でステージの端から端まで動き回ってた。ガイドライン無視もいいとこなライブだったけど、しがらみが無くなってまた観る機会があるとすればその時は自分の全力を返したいなと思うようなパフォーマンスだった。"I Think I'm OKAY" 最高だった、ありがとう。

 

chelmico

f:id:soh0806:20220827205011p:image

今回の出演アーティストのなかでも期待値高く一度は生で観たいと思っていたchelmico。ビーチステージに入っていく最中でリハの "highlight"が聴こえてきてもうワクワクした。二人ともラップと歌は上手いと思っていたけど、それ以上にライブが上手い。オーディエンスの巻き込み方が優しい、でも軽いノリで乗せてくれる。脊髄反射で喋ってる二人のMCが適当で笑っちゃったけど、なんかそれも可愛らしいくて良かった。音源で聴くより鈴木真海子は歌が上手いし声が良い。あれだけ動き回って、最後"Easy Breezy"の冒頭の速いラップをしっかりこなすレイチェルもスタミナある。"どうやら、私は"の新曲も良かったし、"Premium・夏mansion"はいいね。楽しいライブをありがとう。

 

◉MEAGAN THEE STALLION

f:id:soh0806:20220828062402j:image

今回出演したアーティストのなかで最も目玉だったと言ってもいいメーガン。「凄まじかった...、、」それしかない。もちろん期待値大だったけど、蓋を開けてみればそんなもんじゃなかった。まるで「今の私に勝てるやついる?」と挑発しているような圧倒的オーラ。腹の中を抉られるようなパワフルなボイス。観客を釘付けにするパフォーマンス。旬なグラミー受賞アーティストというだけで観る価値があるのに、それ以上のものが得られすぎて情報量がヤバかった。ビヨンセに憧れていた彼女はもうポストビヨンセかもしれない。それぐらいには凄まじかった、彼女がなぜ人気なのか分かった。でも、普通の女の子で可愛らしい一面を見せるときもあるし、多様性について「あなたは美しいし、強いし、可愛いのよ」とMCで発言するところが推せる。この時代のニューアイコン、ありがとう。

 

◉ASIAN KANG-FU GENERATION 

f:id:soh0806:20220828062031j:image

一度は生で観てみたいと思っているサカナクションアジカン。やっと観れたね。ケツがポスト・マローンで最後まで観ることが出来なかったけど、"ソラニン"を聴いたとき気付いたら泣いてました。"マーチングバンド"も良かった。ゴッチ凄いよ、アジカンの哀愁ともセンチメンタルとも言えないエモさはなんなんだ。。ありがとう。

 

◉POST MALONE 

f:id:soh0806:20220828062052j:image

最後はこの二日間を締め括るヘッドライナー、ポスト・マローン。ライブが始まってビックリしたのはステージにマイク一本と体ひとつのみだったこと。ただただライブが上手い印象で、ガイドボーカルもなく歌っていた。毎回曲フリの前にその曲を作ってるときの感情とかどういう意味が込められてるとか説明してくれたのは好感が持てた。曲が終わるたびにすごい感謝してくれる。ポスティーは政治的・社会的なメッセージ性はそこまで無い気がするけど、彼自身の人柄というかあくまで「ごく普通で少しヤンチャな男の子感」から来る楽曲にファンが付いてるんじゃないかなとライブを観て思った。"Sunflower"からの"rockstar"はブチ上がったのと"White Iverson"をやってくれたのはフィリーとしては嬉しかった。ギターの弾き語りもしっとりして良かった。見事にヘッドライナーの役目を果たし、3年ぶりのサマソニを終わらせてくれました。ありがとう。

 

 

というわけで、長くなりましたが二日間で観たアーティストの個人的感想でした。合計13組、いやぁ盛り沢山でした。

その他にも、ガイドラインによって歓声を上げられないファンを海外アーティストは煽りますが、どこか挑戦状のようにも感じました。「まだそんなことやってんの?縛られてんの?」っていう。そこに関しては少し悔しさありましたね。考え過ぎかもしれないですけど。(全く関係ないけど、BEST OF THE SUPER Jr.のジェイ・ホワイトの煽られ方に近い。)

最近海外ではステージをシンプルにするのが流行っているらしく、ポスティーやメーガンはかなりミニマムだった気がします。そういう発見もあったりする。

 

いろいろ書いてきましたが、まあ要するに何が言いたいかというと「夏フェス最高」です。サマソニ大好きです。楽しかったぁ〜、余韻をまだ引っ張ってます(笑) ハイライト用でプレイリスト作るか。これを読んでサマソニに来てくれる人が増えてくれたら嬉しいですねぇ。そのときは一緒に楽しみましょう。

来年はどんなアーティストが来てくれるのかな。もう夏が待ち遠しいです。それでは、また来年のサマソニでお会いしましょう!!

 

バーイ、センキュー🙋‍♂️