どうも、sohです。
今年も二日間にかけて開催されたサマソニ。
去年は「帰ってきた」でレポートブログを書いたのですが、今年も行ってきたので「おかえり」でお届けいたします。
あぶ刑事みたいですね。(関係ないねっ)
今年は感染症対策の緩和(マスクなど)はもとい、声出しも解禁されたため本来のサマソニが戻ってきた印象でした。
去年、MoneskinやYUNGBLUDのときに感じた音楽を全力で楽しめなかった悔しさがあったからこそ、歌える、踊れる、近くで見れる喜びは倍大きかったです。
2Days通しで参戦して観たアーティストが、
Days1
◯ SUMMIT All Stars
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◯NewJeans
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◯PALE WAVES
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◯Nulbarich
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◯BLUR
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END
Days2
◯ w.o.d.
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◯ WILLOW
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◯FLO
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◯CIMAFUNK
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◯LIAM GALLAGHER
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◯ KENDRICK LAMAR
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END
てな具合のラインナップです。
Days1から振り返っていきます。
◉SUMMIT All Stars
PUNPEE、BIMなどを筆頭にヒップホップレーベル「SUMMIT」から構成されるグループ SUMMIT All Stars。本来パフォーマンスする予定だった「Jxdn」が来日出来なくなり、急遽ピンチヒッターで出演が決定。
そんな裏側のスピード感が漂いながらも、大所帯のクルーで繰り広げられるマイクリレーや入れ替わり立ち替わりのグループ内コラボ曲のパフォーマンスは勢いがあって盛り上がりました。
個人的にもPUNPEEやBIMのライブは観たことなかったし、C.O.S.A.やOMSBも好きだったので福袋みたいにお得感があって満足度が高かった。
また、日本語ラップがロックフェスである程度の人数を湧かせられるのを肌で感じられて嬉しかったです。
◉NewJeans
(オフィシャルが)名言はしないものの、現場感では今年の目玉だったと言ってもいいNewJeans。
初日はNewJeans目当ての海外の客層が多くいたのが物語ってましたね。入場規制はもちろん、オーディエンスも凄まじい。
↑NewJeansのパフォーマンス前
私は「転換+NewJeans」の時間、この場にいたら命の危険を感じたので(笑)、マリンステージのスタンド席へと避難しゆったりと観ました。(アリーナで是が非でも観たいという感じでもなかったしね)
時間になり、彼女たちが登場するや否や大歓声。
人気は噂には聞いていましたが、「NewJeans...これほどまでか。。」と女性アイドル単体での衝撃を受けました。
そしてなにより、かわいい。
もうね、かわいい。いやマジでかわいい。
しっかりとメロメロにされました。
華奢な体で激しく踊るギャップや片言の日本語など、私もアイドルオタクだった端くれ応援したくなる気持ちが分かります。
音楽的な話をすると、バンドスコアでのパフォーマンスが個人的に良かったです。あれだけ音源を聴いてるとバンドじゃなくてもいい気もしますが、やはり下の音が大型スピーカーで響くと迫力が増すのとロックフェスならではのバージョンとも取れると思うので好きでした。後半の曲からバンド無くなったんですけど。「Cookie」「Attention」「ETA」「Super Shy」が好きだったな。思い出すとミンジにドキドキしてしまうのはもうそういうことでいいんですよね?ね!!!
◉PALE WAVES
マンチェスター出身のインディーズ・ロックバンド。事前のアーティスト発表で気になっていたので楽しみにしていました。
NewJeansをスタンド席で観ていたせいで、アリーナに降りるまで少々時間がかかり、既にパフォーマンスが始まっていたのですが、サイドのモニターで大きく映るボーカルのヘザーが見えた瞬間「絶対かっこいい」と確信しました。“マンチェスター”の信頼感ってなんなんでしょうね。(小並感)
イギリス特有のオルタナティブなポップサウンドは良い。爽やかでカサカサなあの感じ。似ていても違う(Paramoreとか)その国にしかない空気というか。個人的に女性ボーカル/シンガーにアイコン性を抱いてしまう癖があるのですが、ヘザーはフロントマンとしてもオーラがあってよかった。観ておきたいタイミングで抑えておけるのがフェスの良いところ。
◉Nulbarich
数年前にBeach Stageで観たとき以来。
タイムテーブルで見る順番に入れてたものの、気持ちが休憩モードで真剣には観られなかった(笑)
途中から後方で眺めていると、過去に観たときよりお客さんでいっぱいになっていて板についてきたんだなと感心。そして相変わらず気持ちの良いスムースさ。最後はPUNPEEが登場してfeat.している曲を一緒に披露。時間を置いて音楽を楽しむ面白さを思い出しました。
この単語はなるべく使わないようにしてるけど、私の青春"エモ"ロック枠代表ことFALL OUT BOY。前回はMountain Stageのトリで観たが、変わらず最高だった。パトリック体型戻ったなとか、ピートロン毛だなとか、アンディのドラム好きだなとか、中学生時代を思い出したりするなかで知ってる曲も多くやってくれて、全出力で歌って盛り上がった。好きなものは廃れない、いつ聴いたって良いんだ。そしてまた聴きたいな。
◉Blur
FALL OUT BOYで全出力を出したのもあり残り体力も無い、加えてこの時代のブリティッシュロックにそこまで興味が無い人間としては本当に大ベテランを観る気持ちだけだった。それでも気付いたら歌っている自分がいて、感銘を受ける自分がいた。年月という時間と楽曲が持つ力と各々の思い出で優しく包まれるそんな空間だった。知ってる知らないは関係ない、音楽を感じた。そしてベテラン外タレは黙って見ておけと胸に刻んだ。
Days1は振り返ればほとんどマリンステージにいました。久しぶりというか、そうなったというべきか。でもやっぱりマリンステージが一番好きですね。
Days2
◉w.o.d.
今年のサマソニで観るのが楽しみだったアーティストのw.o.d.
この時代に、この若さで、国内でグランジをやるバンドがいかほどなのかという。それに加えて個人的にBLEACHが好きで、新曲が主題歌になっているのが聴きたかったのもある。興味と期待感のなかライブが始まると、「かっこいい」の一言しかなかった。本人たちの雰囲気も楽曲もパフォーマンスもズルいぐらいかっこよかった。観ながら"嫉妬"するアーティストは初めてだった。でもそれぐらいにかっこよかったし、これからが楽しみなバンドだった。
◉WILLOW
毎年兄と一緒に行くのだが、兄から「WILLOWは観たい」と言われ、ノーマークから予習で聴くとめちゃくちゃ好きだった。その後すぐに二つ返事で「観よう」と。ウィル・スミスの娘だったことも改めて知って、期待感が高まっていた。
そしていざライブが始まれば想像通り素晴らしかった。ドレッドの自分と同い年の女性が白いフライングブイで掻き鳴らし弾き乱れる。楽器を置いてマイクだけになれば歌だけで魅力する。そして、一番良かったのはウィロー自身である。バックスクリーンに日本語でメッセージを見せたり、彼女自身が等身大で、若い女の子の可愛らしさが垣間見えれば、ひとりの女性として女性の為に歌う強さがある。彼女そのものにもの凄い魅力があった。楽曲以外でそれ以上に好きになるのは「人間み」を感じたときだと思う。「親近感」「愛おしさ」「人間臭さ」音楽以上に本人が自らを体現しているときに惹かれるのだと思う。周りにも外国人が多く、レスポンスの意味でしっかり影響力を感じた。これからより注目したい、既に彼女の虜です。
◉FLO
サマソニより以前にR&B好きのお知り合いと音楽の話をしたとき、サマソニに行くことを言ったら「FLOが気になってて、今年出ますよ」と話題になったところから観たいと思っていた。そして、WILLOWの次の枠だったのでそのテンションのまま観たのだが凄まじかった。
時代を彷彿とさせるような三人編成、オールドなサウンド、個性が爆発しながらも相殺しない圧倒的な歌唱、そしてゴージャスなオーラ。全てが桁違いだった。R&Bでイギリス産なのが注目のひとつだったが、言うなれば根に張るアメリカ文化をここまで喰うかと驚かされた。ステラのパワフルで繊細、ジョルジャの美しくて伸びやか、ルネの可愛くてポップ、三者三様の個性な歌唱力が全出力で表されるのが「FLO」なんだなと。申し訳ないけど、FLOを浴びちゃったら歌でやたらなもん聴けないな(笑)となった。
◉CIMAFUNK
ケンドリ・ラマーがいなければ彼が今年のMVPと言ってもいいぐらい「ハンパねぇ!!」ライブだったCIMAFUNK。正直ちゃんと曲が聴けてなかったのだが、そんな感情が馬鹿らしくなるぐらい関係なかった。登場して、終わって舞台袖に帰るまでずっと踊らされていた。本当に踊っていた。何も考えず、流れる音楽に合わせて一心不乱に踊る。ほとんどスキャットのようなもんで歌詞もなく、キューバ仕込みのラテンファンク(敢えて形容するが)はその場を掌握していた。黄色のフレームのサングラスで登場する辺り、後々になって「やられたな」という気持ちになる。ただのサングラスひとつで。それぐらい音楽のパワフルさをマジマジと魅せつけられた。本当に楽しかった。
◉LIAM GALLAGHER
前日にBlurを観ていて、いよいよブリティッシュロックの真髄を堪能出来るのかとワクワクしていた。数年前にノエルのソロを観ていて、オアシスは無いものの兄弟をコンプリートできたのも自分の音楽人生のなかで大きいと思う。個人的にはリアムの方が好き。変わり者だし、ノエルに音楽的イニシアチブがある感じがするけど、故により音楽に素直なのがリアムでオアシスの曲を歌わせたらリアムだなっていう(個人的感想)。毎回曲名を言ってから演奏がスタートするのもなんか良かったし、演奏が始まってどこか気に入らなかったのか一回止めて、怒って、再演奏する場面もあったり。お馴染みのジップアップジャケットに両手を後ろに回して歌う姿とか。イメージにある「らしさ」が全面に感じられて嬉しかった。そして、相変わらず何度やっても良い大合唱。周りには泣いてる人もいたり、大口を開けて歌っている人がいて、「あ、やっぱこれが音楽だよな」とじんわりした。噛み締める時間だった。
◉Kendrick Lamar
そして今年の主役、大本命のケンドリック。
既にアルバムは最高傑作と言われ、ピューリッツァー賞も受賞し、グラミーは過去47回ノミネート14回受賞、Hip-Hopを越えた今大注目のアーティスト間違いなし。
この日いた客全員が待ち望んでいた、それを遥かに上回るパフォーマンス。ステージは海外のラッパーで流行りになっているのか照明以外無いシンプルな作り。開始5分前の客のボルテージ、沈黙で暗闇に登場する彼、一曲目が鳴った瞬間に大歓声がおこる。止まっていた時が動きだしたときの一気に音が流れ込むあのイメージ。一瞬にして直感が「ヤバい」という。
ラップが上手すぎる。カリスマ性が凄まじく、もはや神々しさみたいのがあった。ステージの途中ケンドリックの顔を模した被り物を着けたダンサーが出てきて意味ありげに踊る。やはり音楽を音楽だけに消化しない、何かしらのメッセージを芸術レベルまで引き上げて表現するんだな。もちろん、実績や経歴からの美化もあるがそれ以上にパフォーマンスだけでも想像を超える凄まじさだった。同じサマソニで以前にチャンスやポストを観たが、ぶっちぎりである。ラッパーは生で観ておきたい精神でいるが、観ておいて本当に良かった。
Days2は初日に比べて音楽的な1日になった。
割と最近のサマソニはどちらかの日程に寄るイメージだが、例年に比べても満足感が高かった。
ということで、総括になっていくが、今年はぶっちゃけBlurとNewJeansとKendrick Lamerの年でしたね。
都市型フェス特有で常に付き纏うことですが、NewJeansが出演した初日は海外からのファンも多くマナーは悪かった。(どこの国とは言わないが、アジア圏なので尚更)
まあインバウンドのことなども考えると良い面もあると思いますが、毎年行ってる身からすると毎年アーティストによって左右されるのはなんとも言えない気持ちになりますね(笑)
人がいないのも寂しいし、いすぎてもいろいろと面倒くさいし、そのバランスは本当に難しい。永遠に解消されない塩梅。
とにもかくにも、関係者の方々には今年もお疲れ様でしたと伝えたい。そしてまた来年もよろしくお願いします。無事に始まり終わってくれたことにも感謝。
いやぁ〜今年も最高だったなぁ。
本当に音楽だけに没頭するこの二日間は必要不可欠で、年に一度だからこそ価値があると再確認しました。
最後に、ミンジ推しです。
それでは、バーイ、センキュー🙋♂️