sohいう話

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プレミアムにしない理由

 

「動画広告」

 

YoutubeSNS、その他動画配信サービスの需要がテレビよりも高まって来ているこのご時世。

特にYoutubeだが、だいたいの動画にこの「動画広告」がカットインされる。

それ故、有料会員になればその広告が流れない。いわば広告ストレスが無くなるサービスまである。動画広告が煩わしいものとされ、ビジネスすら生まれているほど日常生活において当たり前になっている。

 

だが、私はその「動画広告」大好き人間である。

不特定大多数の人間がスキップするだろう。

だが、私は絶対に最後まで見る。

もはやビジネス戦略から生まれた一種の芸術とまで思っている。

 

自分でも飛ばしたい、長いなと思いつつも何故か見てしまうその「動画広告」について語ります。というか語らせてくれ!!!

 

※基本的にYouTubeとインスタグラムにおける広告をメインに扱います。

 

 

◎騎士が塔を登って姫を助けようとするやつ

スマホゲームアプリの広告で、騎士(自分の操作するキャラ)に数字が表示されている。そして、倒すべき敵にも同様に数字が割り当てられている。騎士は姫を助けようとボスがいる最上階を目指して城の塔を登ろうとする。

 

ゲームシステムとして自分と敵に表示されている数値がいわば攻撃力で、自分の数字が敵よりも上回っていれば倒して先に進める、下回った状態でバトルを仕掛けるとその時点で即死というもの。

しかし、この騎士なのか操作する"プレイヤー"と言うべきなのかがアホ過ぎる。ことごとく、自分よりも数字が多い相手に勝負を仕掛け、その度に返り討ちに遭い即ゲームオーバー。みすみす死にに行くのである。毎回バリエーションを変えて永遠ゲームオーバーを見せつけてくる。

 

「いやもうこいつアホすぎ、いっぺん俺にプレーさせろって!!」

 

皆さん、お気づきですか? はいダウンロードコースです。上手いこと出来てますよ、ええ。

そして何より憎いのは、最近はこのバリエーションが増えてきて、新しいものだと巨大な水の精霊に飲み込まれて体内を通っている間に自分の数値を吸い取られていたり、メデューサともう一人(なんかの女神)に挟まれてどちらにも圧倒的に数字が負けてるのに勝負を挑んで死んだり、海に落下したと思ったらセイレーンに騙されて誘き出していたチョウチンアンコウに喰われたりとこちらを楽しませてくる。

 

この騎士、姫がいる(はず)のに女好きで、女神とか誘惑してくる系神話女性の罠に平気でかかりもはや自ら負けに行っている。そして、毎回ボッコボコにされてボロボロになる。

でも何回もこの広告を見せられると段々とこの騎士が可哀想になってくるし、「しょうがねぇやつだな...」と呆れつつも嫌いになれないのである。

動画広告アベンジャーズがあれとすれば間違いなくソーかハルクぐらいのポジション。

 

 

◎マフィアのボスになろうとするゴロツキハゲ

これもスマホゲームアプリ。マフィアの一番下っ端のゴロツキがマフィアのボスにまで成り上がる系広告。コイツがなかなかの問題作で、ツッコミどころしかない。

物語はマフィアのボスに使えない部下として主人公(ゴロツキハゲと呼ぶ)が捨てられるところから始まる。他の手下にボコボコにされ、馬鹿にされながらボスに捨てられる。その後はだいたい道端で美女が困っていて、その美女を助けてみたら実は元ボスの愛人だと発覚してまたボコボコにされてゲームオーバーとか。

 

美女とおばさんが車に轢かれそうになってどっちを助けるかの選択を迫られる。美女を助けるとビンタされて急にスポーツカーが現れ逃げられる。おばさんを助けると実はお金持ちで、謝礼に大金をもらい強くなって元ボスに仕返しに行く。

まずおばさんを助けないと報われない確定コースなのがいろんな意味で失礼すぎるし、美女も命の恩人を殴ってのこのこといけ好かない男の下へ向かう神経がサイコパスとしか思えない。加えて、助けなかった方は表現されないが事故死する最悪の結果が無視される。イカれてるよ。

 

暴走列車が近づいてきていて止まらない。しかし二つの線路上には人がいる。片方は一人で、もう片方は複数人。あなたはレバーを操作できて、あなたが操作した方に列車は流れてくる。一人を殺すか複数人を殺すかみたいなよくある心理テスト。その理論で行けば、人が轢かれかけている状況で助ける人間を容姿で判断するこのゴロツキハゲは、一人が美女なら迷わず複数人が生き残る選択肢を捨てるわけだろ。色欲ハゲダルマすぎるだろ。どいつもこいつも狂ってやがる。

これもバリエーションが多くて、刑務所からスタートするパターンとかボスがシャワー浴びてるところに侵入して突然殺すか否かの選択を迫られたりとバラエティに富んでいる。

 

 

◎サバイバルが下手すぎるB級ゾンビ映画かよ

ゾンビ系。スマホゲームアプリ。主人公が彼女といい感じになっていたら突如彼氏(or彼女)がゾンビに変異して襲いかかってくる。間一髪逃げ切り、そこからとんでもない数のゾンビに追われ続ける。そこにゲームシステムがいきなり登場し、壁となって現れるパズルを解くと武器や仲間が手に入り生存率が上がる。

 

今更ながら、ここで語る「動画広告」特にスマホゲームは同じやつがプレーしているのかと思うぐらいゲームが死ぬほど下手。誰か分からない"コイツ"のせいで、ゲームの登場人物が不幸になってるまである。博士の異常な愛情ゲームマスターの◯ナニーのためにキャラクターを殺すのか...と言いたくなる全ての元凶。そして、全てにおいて徐々に味を占め始め、バリエーションが増える。

 

話は戻るが、バリエーションで公衆トイレの個室を開けたらゾンビ女だったり、バットマンのジョーカーの手下みたいな世紀末野郎が生き延びようとする主人公になるパターンとかある。

何がムカつくって、最後まで見終わってゲームのダウンロード先のリンクが表示される画面の後ろでゾンビになる前の彼氏・彼女の営みが写された思い出写真みたいのが数枚表示されてること。彼氏が彼女の腰に手を添えてたり、ゴルフ一緒にやってたり、まあまあ充実してるのがなんか腹立つ。同じゾンビ系で違うのだと地下に逃げ込んで、そこから地下生活を始め、アンブレラコーポレーションみたいな地下都市を築くやつも最近チラホラ見る。

 

 

◎絶対侵入してくる蜂 vs 絶対守られたい猫

ペンで一筆書きが出来て、猫を囲うように守ることで蜂からの侵入を防ぐ脳トレスマホゲームアプリ。もうここで説明していて自分で何を言っているか分からない。

 

問題なのが、猫に攻撃しようとするこの蜂の群勢。これなら絶対突破されないだろう、これは賢い囲い方だ、と猫を守っても僅かな隙間を許さずそれをこじ開け絶対にこの蜂の群勢は猫を刺しに来る。「お前猫に親でも殺されたんか...」と言わんばかりの執念と攻撃力で突撃してくるのだ。「いやお前バウンドしまくっておいて浮いた書き漏れのその隙間から侵入してくるのはズルだろ」

そんなの関係ないのである。徹底して猫を刺しにくる。殺しのプロ集団。なすすべもなく絶望するのみ。

蜂が弾丸でバカ面の男の子を守る似たバージョンの違うゲームもあるがこれと類似する。

 

 

◎即席トレジャーハンター

トレジャーハンターらしき男が金品財宝を手に入れるべくパズルを解くスマホパズルゲーム。しかし謎解き要素や遊戯王の馬頭鬼みたいな敵を倒さなきゃいけなかったりする。問題はこの馬頭鬼の倒し方があまりにも下手、というかお前アンチャーテッドだったらこの局面に来るまでの別のギミックで絶対死んでるぞっていうぐらいやっぱりどうしても頭が悪い。また"プレイヤー"、お前かよ。。だいたいステージに水、溶岩、財宝、馬頭鬼が配置されており、馬頭鬼以外には栓抜きのようなものがされている。ゲームとしては、この栓を抜く順番で馬頭鬼を倒しつつ上手く財宝にまでトレジャーハンターを導くパズルゲーム。しかし、溶岩で財宝を溶かし水で固めて地面を作ったところに馬頭鬼を召喚するというその盤面における最悪のケースを見事叩き出す。即席でトレジャーハンターすな。

 

 

◎戦闘力が全て。雑魚に人権は無い。

戦略系スマホゲームアプリ。スマホゲームの広告では珍しく実写から始まることが多い。エキストラでももっといい演技するというインチキ役者たちが繰り広げるコントがミソである。口の動きと吹き替えがモモの漫才ぐらいズレてる。レストラン、空港、行列などショートコントのシチュエーションが割とある。ゲームシステムとして戦略ゲームだから軍隊や国を築いてオンラインで競う為、兵力や戦闘力という概念がある。レストランでは決まった戦闘力に達していなければ座る席がない、空港では搭乗出来ない、行列では割り込みされることを飲み込まなければいけない世紀末。北斗神拳の使い手が全て成敗するやつ。

ちょっとと違うパターンでRPGスマホバトルゲームだとギルドを追い出された雑魚が急に戦力が上がったり、質屋に出された卵が凄い竜を産んだりとこれらも類似する。

 

 

◎童貞デブ剛毛口臭陰キャが見返すやつ

これを読んでいる人のほとんどが一回は見たことがあるはず。3分程度の長尺の通販広告。動画広告ムーブの火付け役で、私を動画広告の虜にした。そして、バラエティ豊かなシナリオが見る人を惹きつける。

カースト上位の女子が罰ゲームでデブ陰キャに告白したら、意外といいやつで目鼻立ちも良くて素材は悪くないやつ。ちょっと来て!って連れてかれて、お兄さんがモデルか美容師のやつ。こいつをかっこよくしてやって!ってやつ。俺も昔は君と一緒だった体験談のやつ。

 

まずは髪の毛を切って、服装はオシャレに...

 

ここまではほぼ同じ。ここから商品が変わる。

体毛が濃いならジョモタン、口臭はマウスウォッシュ、肥満はダイエットサプリ、etc. となる。

試した成果が出て、憧れの女性は彼女となって新しい自分を手に入れられる。

でもこのYoutubeの動画広告からじゃないとお得に買えないやつ。しかも数量限定で売り切れ次第即終了。

 

いやいやいやいやいやいやいやいやいやいや。

 

いいですか、当たり前のこと言いますよ?

上手く行き過ぎだろ。スカッとしないよ。

罰ゲームで告白。まあわかる。冴えないキモデブ陰キャという思い込み。まあわかる。でもよく見たら顔は悪くない。まあわかる。

 

よしっ!お兄ちゃんにかっこよくして(ry

↑ここぉぉおおおお!!お巡りさんコイツです!!!

 

カースト上位女子の兄弟が共にイケてるとは限らないだろ。しかも数パターン作られててどの女もお兄ちゃんがモデルかカリスマ美容師って日本の核家族崩壊してるよ。というかまず試して新しい自分になってからかっこよくなる手順じゃない?一旦陰キャ脱却みたいな箸休めなに?カモフラージュ陽キャ期間の陰キャの気持ち考えろよ。カースト上位兄妹による完璧男子計画による散髪や洋服への出費が急にエグい。「お前も試してみろよっ」の感覚で買える値段の代物じゃない。というかまず何よりも先に罰ゲーム告白の謝罪じゃない???なに勝手にかっこよくして、かっこよくなったから付き合って、ハッピーエンドになってんの?きっかけの屈辱ぜっっってぇ忘れねぇからな!当たり前じゃねえからな!!!

 

ツッコミどころしかない。でもそれがいい。

逆パターンもある。いい匂いがする、肌が綺麗、ねぇどうして?からの商品登場。トーカ堂社長も驚く滑らかさ。

作り手もクレームがあったのか内容によってはあり得ないぐらい早口だったりする。あれは怖い。

これからも無くならないで欲しい。文化になってくれ。もっと俺を楽しませてくれ!!!!!

 

 

◎特定系メンエス

ファーストインパクト最強。「〇〇県、〇〇市、〇〇駅近くに住んでるあなたに朗報です!」と特定されているのかと怖くなるやつ。〇〇を見るあなたにおすすめとか、よく見る・検索するものを学習するやつから送られて来る広告なのか。最初の特定インパクトに反して内容がしょうもないので拍子抜けする。

 

 

◎だんぜん、Chrome

比較的最近に爆誕したGoogle Chromeの動画広告。基本的にちょっとイラッとする。数パターンあり、眼鏡かけてる男性のやつがなんか分からないけど一番腹立つ。次いで、グレーなエロサイト見てたらフリーズして焦る男性のやつ。シンプルに顔がウザい。その次がインターネットショッピングでログインやクレジットカードの登録が素早く出来ず完売してしまう女性のやつ。入力中売り切れってワードの後の萎え方がムカつく。流石の私も眼鏡の男性verのときはスキップする。

 

 

 

とまあ、動画広告にはいろいろある。

ここで紹介してないだけで、副業で稼いでるなんかの社長とか、オクサレ様みたいな女性を綺麗にする海外のスマホゲームとか、源頼朝北条政子マッチングアプリとか、星の数ほどあるしありとあらゆる手段でこれからも訴えかけてくるだろう。

 

いいぜ、受けて立とうじゃねぇか...。

俺をYoutubeプレミアムにしてみせろよ。

 

 

                 おわり