午前中の用事を済ませた私は、昼飯を帰る道すがらにある「餃子の王将」にした。
カランカラン...
(孤独のグルメスタート。俺は松重豊、俺は松重豊、俺は松重豊)
いつも三回唱える。意味はない。
座るとメニューを開き、何にするか考える。
脳内は中華の鉄人となり、俺の中にいる一流の料理人たちが忙しなく動き始める。
中華鍋から舞い上がる炒飯。
中華包丁で微塵切りされる野菜たち。
鍋の中を滑らかに回るあんかけ。
映像がカットインしてくる。
「よし。」
店員さんを呼び、
「餃子一人前、油淋鶏、ジャストサイズの海老チリ、ライス大で。」
セットにせず、金額を気にせず、単品攻めするようになれば王将玄人。
料理が来るのを楽しみに待っていると店内で流れる音楽に耳を傾けた。
「ん?何の曲だろう...」
厳密にいえばオフボーカルでフルートみたいな音だけの曲。
「これってオルゴールVer.でいいのか?」
聴いているとすぐに思い出した。
ミスチルの「しるし」だ。
え?
ミスチルのしるしでオルゴールすることある?
桜井和寿の「ダッッッッッリンダアアアアアアアリィィンンン」を聴くための曲だろ?
あの来るぞ...来るぞ...からの「ダッッッッッ」でキターーー!!!ってなるんじゃないの?
もっというとファーストダーリンの"ダ"の前にもある「ッッ」待ちだろ。
正しい解になる連立方程式は「ッッダッッッッッリンダアアアアアアアリィィンンン」だろ。
格ゲーのブロッキングかよ。
ウメハラ背水の促音かよ。
ケンのジャストガードのなかに「ッッダ」混じってるだろ。
いや、逆にオルゴールにすることで聴く人のなかにある「ッッダッッッッッ」を高めているのか?
オルゴールで促音高めるってなんだよ。王将のサービス手広過ぎんだろ。
ラーメン屋の店内で流れてる「どこの有線TOP100だよ」なんか比じゃないぞ。
衝撃だったよ、14才の母。個人的に女王の教室派だったけど、志田未来フィーバー凄かったよ。今は30歳になられて素敵な女性だよ。やっぱ好きやねん。私の中のリトルたかじんも言うてはりますわ。
未だに実写版BLEACHのルキアが志田未来じゃなかったの納得いってねーから!!!
そんなこんなで料理が来る。
油淋鶏美味すぎ。食べたことない人いたら是非食べて欲しい。言われるとムカつくけどマジで人生損してる。
餃子は言わずもがな。にんにく増しヤバい。
そして何より王将のジャストサイズは本当にジャスト。
福澤朗でボイス出して欲しい。呼び鈴の横にもう一個「ジャストサーーーイズ!!」ボタン置いてくれ。ガチャガチャで作ってくれ。押させてくれ。
「ふぅ...食った。。」
大満足である。餃子の王将はこうやって私はないし、全国の人間を食で支えているのだ。天晴れです。また来ますね。
今度からは味の素のCMの小栗旬を三回唱えることにする。あっちの方が好きなんだよね。