どうもsohです。
今回のブログはバスケ関係の内容ではなく、映画の話をしたいと思います!
僕は映画や音楽も好きなので、NBA以外にもちょこちょこブログを書けたらなと。
*注意事項としてネタバレ部分があるので予めご了承ください🙏 それでも大丈夫だよって方は最後まで読んでくださると嬉しいです。
さて本題に入りますね。このブログで取り上げる映画は現在話題沸騰中の「JOKER」です。
第76回ヴェネツィア国際映画祭金獅子賞を受賞し、アカデミー賞経験のあるスタッフ・キャストが新たなジョーカーに挑んだ衝撃作。日本では今月の4日に公開され、様々な媒体の影響や観た人の感想で公開前から公開中の現在も話題となっています。
情報解禁から待ち遠しかった人も多いでしょうし僕もその一人で公開初日に観に行きました。
しかし、あまりの盛り上がりで気になった、あんまりアメコミに詳しくないけど面白そうなど理由は様々あって観たくなっている人に先に“ジョーカー”ついての詳細を紹介しておきます。
出版社DCコミックで連載するアメリカンコミック(アメコミ)の「バットマン」に登場するヴィラン(悪役)で、作中ではバットマンの最大の敵とされています。本名や正体は正確になっておらず謎が多いのですが、特徴的なのは顔と人物像です。
白塗りの顔、両端が吊り上がって笑っているかのような口、緑色の髪の毛、そしてタキシード。原作ではバットマンに追われる最中化学薬品を被ってしまいこのビジュアルとキャラが出来上がったとされているそう。
そしてジョーカーの核となるのは犯罪者ぶりです。アメコミの敵ですから何かしらの超能力があるかと思いきや普通の人間で能力はありません。しかし、凶悪なサイコパスでサディスト、圧倒的なカリスマ性に誰しもが翻弄され恐怖を覚えます。アメコミで一番有名なヴィランと言ってもいいと思います。
ジョーカーを演じた俳優は過去に6人もいて、映画版最新作で新たに5人目のジョーカーを演じたのがホアキン・フェニックス。
クソエロイ...
2代目ジョーカーは怪優ジャック・ニコルソン
誰か一発で分からせる作品だと「シャイニング」ですね。
3代目は「バットマン・ダークナイト」のジョーカーを演じたヒース・レジャー。
若かりし頃の爽やかで甘いマスクとのギャップよ。
ヒース・レジャー演じるジョーカーはダークナイトの監督クリストファー・ノーランとのコンビもあってファンの中では一番人気の高いジョーカーで役作りなども話題になりましたが作品公開前に28歳の若さで亡くなってしまいました。本当に残念です。
4代目は「スーサイド・スクワット」に登場するジョーカーを演じたジャレット・レト
バットマンのスピンオフ作品(?)「スーサイド・スクワット」に登場します。僕は「ブレード・ランナー2049」のレトが好きです。
過去に6人もいるのに4人しか上げていないのは、他の2人はあまり重要度の高いジョーカーではないからです。映画版初代はシーザー・ロメロという俳優ですがあまり知られていないことが多くジャック・ニコルソンの印象が強い為、もう1人のキャメロン・モナハンはドラマ版「GOTHAM/ゴッサム」のジョーカーなので映画版と考えるとその2人は省かれてしまいますね。
と、ジョーカーについて紹介しましたがぼんやりとでも理解してもらえれば充分ですし、予備知識がなくても大いに楽しめる今作なので伏線などまで理解して観たい人は「バットマン」のあらすじを洗っておくとグッドです!
ここまででかなり長くなってしまっているのですが(いつもの悪い癖)、ここから本編の内容について思いっきり触れていきます!
まずは簡単なあらすじから、
全てが疲弊した都市ゴッサムシティでピエロの大道芸人をする傍ら母親の面倒を見る孤独で心優しいアーサー・フレック。「どんなときも笑顔で人々を楽しませなさい」という母親の言葉からコメディアンを目指しているが、踏んだり蹴ったり不運な毎日でどん底生活を送るのと同時に社会への不満を徐々に募らせていく。そしてある日の事件がフレックを変えその日を境に〈悪のカリスマ〉ジョーカーへと変貌していく...といった感じです。いかにもでそそりますよね。
ずばり最初に言っておくとこの作品の注目点は、
「階段」「照明」「不遇」
の3つだと個人的には思います。
ではそれぞれについて解説しますね、1つは「階段」です。
作中で主人公フレックと「階段」を絡ませるシーンが何度か出てきます。ここで例を挙げると予告映像にも出てくる階段で踊るところ。
話が進んでいきフレックの感情や状況の変化の主観性とそのタイミングに階段というアイテムを使い、使った分だけできる少しの距離が客観的で絶妙に感じました。観終わって「階段ですわ」ってたぶんなると思います(笑)
2つ目は「照明」です。
私ごとながら写真の勉強をしているのでより強く印象付いた点で、観ていてこれはこの作品全体の印象やシーン展開などを大きく左右している大事な部分だと思いました。またフィリップス監督が大切にしたポイントなんだろうなと伝わってきます。特にフレックの感情が変化するシーンでの照明は感情をそのまま表したり仕草や心境とは裏腹だったりと光の表現がホアキンの演技と相まってフレックないしにこの作品に惹き込まれる重要な要素だと思います。
ヨコクニウツッテタシギリセ-フダヨネ...
3つ目は主人公フレックの不遇さです。(*ネタバレ要素強いです)
あらすじでも少し書いたように、フレックはゴッサムシティでピエロの大道芸人をやりながら母親の面倒を見る孤独で心の優しい男性です。しかし、脳の神経に損傷があり緊張すると笑ってしまう発作が出る病気を患っていて薬に頼る日々を送っています。そしてカウセリングを受けていたのですが、福祉予算の削減でそこで処方されていた薬とカウンセリングが無くなってしまいます。仕事上でのミスからクビにされ、トドメには母親だと思っていたのに実の子ではなく養子で、自分の脳の疾患も母親の虐待によるものと知ります。観ていてここまで不幸なものかと思うほどですが、途中フレックを変える大きな事件に出会いそこから一気にジョーカーへと変貌していきます。
要するに何が言いたいかというと、今作のジョーカーはのっけからただサイコパスだったり凶悪犯罪者なわけではなく、最初は人間味が混在するも疲弊した街、貧富の差、立て続く「不遇」によって徐々に潜在的に宿るフレックの内なる闇が爆発してジョーカーが誕生したプロセスに観ている側は感情移入させられるのです。そしてその「不遇」たちがフレックのせいではないという点も。今作のジョーカーの正体が悲劇の産物なのです。これまたホアキンが見事にアーサー・フレックを演じるんですよね。孤独で自分の置かれた悲しい現実に苦しんだ結末が悲劇の産物ジョーカーだったアーサー・フレックに強いカリスマ性と狂気を感じてどこか共感してしまう。諸々の要素を含めた観客も巻き込むサスペンス・エンターテイメントなのかもしれません。
はい!個人的な意見とネタバレ全開の注目点を発表したところで、ここからは最新作「JOKER」をより楽しく見る方法を私なりに考えてみました。
・ヒース・レジャー版ジョーカーを観るべし!
・バットマンを知ることがジョーカーの存在性を高める!
・飲み食いしながら観るべし!
のまた3つです()
1つ目はヒース・レジャー版ジョーカーを見るべし!です。
先程も紹介した3代目ヒース・レジャーが演じるジョーカーが登場する「バットマン・ダークナイト」を観ることで、ジョーカー史上一番の人気を誇るヒースと「JOKER」のホアキンとの比較ができるので両者の良さが分かって深まります。それぐらいヒース演じるジョーカーは凄まじいのです。
2つ目はバットマンを知ることがジョーカーの存在性を高める!です。
散々ジョーカーについて話して来ましたが、ここであえてヒーローのバットマンにフォーカスして見るとジョーカーのキャラが引き立ちます。バットマンことブルース・ウェインはアメリカの億万長者でプレイボーイで博愛主義、両親の命を奪った犯罪者への復讐でバットマンになるというジョーカーとは真逆の闇に潜む正義のヒーロー。よってバットマンを知ることがアンチテーゼであるジョーカーの存在意義を高めるのです!
3つ目は飲み食いしながら観るべし!です。
これは完全に勝手な個人的意見なのですが、ポップコーンやジュースを用意して観る方が今作は楽しい気がしました。基本僕は何も飲食しないで集中して観るタイプでハチャメチャアクション映画で飲み物を買うぐらい。今作を観る前にテレビの予告とかで煽られてて飲食するかかなり悩んでたんですが、直感で映画の内容から勢いがありそうだったので試みで飲食しながら観たら正解でした!というかやっぱりアメリカスタイルはいい!ポップコーンにデッカいメロンソーダ、完璧です。皆さんも是非!
てなわけで、現在話題沸騰中の「JOKER」について僕の意見も交えながらネタバレしつつブログを書いてきました。いかがでしたでしょうか、参考になれば幸いです。余計なことしやがってと思わせてしまったら謝ります。でも観たらみんなに面白かったよ!って言いたくなるじゃん。これからもこういうブログは定期的に書きたいと思っておりますんでまたの機会も読んでくださると嬉しいです。
そんじゃ、バーイセンキュー🙋♂️